ハイヤーは様々な人に対応できる

高齢だったり障害をもっていたりすると、遠くに出かけるのがどうしても億劫になってしまいます。特に旅行先ではヘルパーの契約時間に限りがあるので、現地での介助者の手配が難しいというのも大きな理由です。障害を理由に遠出をあきらめてしまうのは、とてももったいないことです。障害があっても普段とは違う空間に身を置いて、日常では味わえない空気を感じたいと思われる人は少なくありません。最近ではそうしたニーズにこたえるべく、バリアフリーを意識したUDハイヤーが増えています。

ハイヤーであれば移動手段や行き先はもちろんのこと、宿泊先のホテルまで、何から何までバリアフリーの視点に立ったプラン作りが徹底されています。確実にバリアフリーになっている「安全な場所」ばかりをコースに組み込むのではなく、お寺や名所旧跡など、入るのが難しいと思われがちな場所もきちんと案内してくれるので、驚きと意外性があります。

2020年のオリンピックを念頭に置いて、日本でもUDカーの採用数は増えています。 UDはユニバーサルデザインの略で、「障害の有無にかかわらず誰もが快適に利用できる」を意味します。言い換えれば、UDカーは、高齢者や障害のある人にとって気兼ねなく利用できる車であり、車高は通常の車種よりやや低く、リフトも乗りやすく設定されています。「バリアフリーなので価格が高い」と思われるかもしれませんが、決してそんなことはなく、UDカーであっても通常とほぼ同じ料金で手配できます。

UDハイヤーはここ数年日本でもかなり拡張されていますが、現時点ではまだ社会的ニーズと比較して充分と言えるリソースではなく、今後も拡大するユーザーニーズにしたがって将来的にサービスを強化することが可能かどうかが問われています。

UDカーだけではありません。民間レベルでも、幅広いマイノリティの方々のニーズをすくい取るべく、オプションサービスを拡充させることでユーザーの裾野を広げようと努力しています。その一端が多言語対応であり、多様な宗教への理解であり、キッズメニューの整備なのです。バリエーション豊かなオプションサービスを用意している事業所はより多くの潜在的ユーザーを確保できますし、ユーザー満足度も安定化させやすいというメリットがあります。また、加速するグローバル化に向け、政府のほうも国外のニーズにまで視野を広げ、より多元的な交通サービスの整備を急いでいます。